【他力本願】6月27日築地本願寺法話

浄土真宗では「他力本願」を良い意味で使う。
阿弥陀様に全て運命をゆだねる。
辛いとき自責ととらえがちだが、運命ととらえれば気が楽になる
必要以上に頑張らなくて良い、あなたのそのままを救うから
どうぞ南無阿弥陀を唱えて下さい

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【喜怒哀楽を出せる相手】6月21日築地本願寺法話より

子供は泣いたり、怒ったり、笑ったりする。それは全てを絶対受け止めてくれる母の存在があるから。大人になると、相手の受け止めに自信が持てず、どうしても感情を抑えてしまう。
そして無意識のうちに 鬱積されたものが精神に影響する。
喜怒哀楽 全てを優しく聞いて受け止めてくれる存在が阿弥陀様である

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6月17日(金)築地本願寺 法話「雨の日は良い天気か悪い天気」か

先日雨の日のタクシーでの会話「今日は雨で鬱陶しい悪い天気ですね」「いや雨の日は皆さんタクシーを使ってくれるので良い天気なんです」
翌日別のタクシーでの会話「今日は雨で良い天気ですね」「いや悪い天気です」「昨日皆さんにとっては良い天気だと聞きました」「いや今日は日曜日なんです。日曜日雨の日は皆さん外出しないので、稼ぎは少なくなるのです」
我々は常に無意識に「自分の色メガネ」で物事を見ている。白い壁も赤いメガネで見ると赤く見え、青いメガネで見ると青く見える。そして「自分のメガネ」で見えたもので怒ったり悲しんだり悩んだりする。
仏の眼、俯瞰の眼で見ようとすることが肝要だ。

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人類 総オタクへの道へ

(ニューウェイブ誌2022年2月号コラムにて)
ニューノーマルの一つの課題が顕著になってきた。在宅勤務が増え、仕事をする環境になっていない住宅事情、家族との生活スケジュール、価値観のすれ違いが原因で、家庭不和が起きている話を耳にする。一見うまく行っているようでも、会社と同じく家庭でも身を切り、我慢をしいられての調整感が垣間見られる人も多い。
コロナ禍で若者だけでなく高齢者も家族に邪険にされながらも在宅勤務を余儀なくされ、1億総オタク化がすでに始まっている。おそらく今後は人類総オタクへの道を知らず知らずのうちに歩んでいくのではないだろうか?
 そのような背景もあり未来のオタク候補生となりつつある私は、お正月休みに、なんとベストセラーになっている「オタクが予測する2060」を手にした。今後ニューノーマルではマーケティング対象の主役になるであろうZ世代やオタク。冊子の中には ドローンや電気自動車、水力発電まで多様なビジネスチャンスが取り上げられており違った角度からの予測もあり興味深い。
30年後には「オタク」という響きは 今と異なったものになり勝者の代名詞になっているかもしれない

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「鏡」のお話

(ニューウェイブ誌2021年12月号コラムにて)
夏のお盆休みに故郷へお墓参りへ行った際、住職さんにまあお茶でもと誘われ色々なお話を聞いた。
それは「鏡」のお話で、「あなたは、あなたを知っていますか?」という不思議な問いから始まった。
住職さんのお話をそのまま引用すると、最近「私は悪くない症候群」が老若男女を問わず急増している。自分の非は一切認めず、相手に責任を転嫁する人が圧倒的に多くなった。その原因を推測すると
① 核家族、少子化が進み、叱られた経験がなく大人になってしまった。
② SNSの時代で自分の偏った価値観だけが全てになった。
③ ネットやAI化が進み、すぐ答えを得られる分だけ想像力が低下、周囲の状況や気持ちを思いやることができない。
など超個人主義が急増している。このように自己主張ばかりする人が増えてくると、当然いさかい衝突が起きるのは当然のことである。
 仏道のことを内道ともいうが、内道とは、自分の内側、つまり自分の心の有り様を目をそむけることなくまざまざと眺めることである。私たちの目は外を向いているので、自分の内側は見えない。お寺のご本尊、み仏さまの御前に「大きな鏡」が祀られているのは、その鏡に自分の心を映し出しなさいと安置されているのである。
 現在の風潮を思いやり得心すると共に、「鏡」というものの意味がよくわかった。明日の朝から鏡の見方が変わりそうだ。そういえば三種の神器にもあったような。

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自己責任

(ニューウェイブ誌2021年10月号コラムより)
「自己責任」について考えることがある。有名人の不祥事や政治家の説明に、どうも責任転嫁や責任をとらなくていいように「のらりくらり」と時間稼ぎをして逃げる態度がよく目につく。記者会見の質問にワザと真正面から答えない政治家、不祥事やミスに対し、それを認めずに他人のせいにしてしまう有名人。軽々しく何でもかんでも「私の責任です」と言ってしまうのも考えものだが、明らかに責任の一端はあるはずと思われる場面で「とぼける」のはいかがなものか。
一時の飲食偽装事件等のように、たくさんのカメラの前で一列にならび、長い間頭を下げる風景は最近ご無沙汰で、不祥事の際、しっかり説明責任を果たさず、「他人のせいにして、SNSでたたかれ炎上し、人々の関心が薄くなれば(別の炎上物件が出てきたら)無罪放免」が目立つ。
 新型コロナの対応でも「あなた任せ」の対応が目立ち、責任をとりたくないからお願いをして、最後は自主判断で これでは対応とは呼べない。
 また記者会見での抽象的な「努力します。前向きに、全力で 迅速に…」など単語のひとつひとつは格好いいが、具体的に何をしたいのかを発言しないので聞いている人もわからず今や逆効果になっている。これでは発表ではないし、その原稿をつくっている取り巻きをも疑ってしまう。具体的な対策や決断、意思を知りたいのである。新入社員の時 「5W1H」で説明せよと良く指導されたが、為政者は是非とも国民の範となる姿勢で仕事をしてもらいたい
会社では大きなものから小さなものまで社員のミスは最終的にすべて社長が責任を負うことになる。その覚悟で日々必死に経営をしている中小企業420万社の社長たちが、自身のミスは他人に振り、また出来るだけ責任をとらなくていい発言しかしないような国のトップやその取り巻きには誰もついていくはずがないし、もういいかげん辟易としている。
緊急自粛宣言下で、毎日のようにオリンピックを視聴し、選手たちが結果の全てを潔く全身で受け止める姿を見て、思わず愚痴をこぼしたくなった。 

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明元素

(ニューウェイブ誌 2021年8月号コラムより)
新型コロナ感染拡大による自粛で、ストレスがたまり精神衛生上負担の多い日が続いています。精神衛生というと、昔から自己マインドコントロールの主役として「明元素(めいげんそ)と暗病反(あんびょうたん)」が有名です。
ご存じの方も多いと思いますが…
明元素言葉とは、(ありがとう、充実している、簡単だ、できる、やってみよう、挑戦します、楽しい、うれしい、おもしろい、すばらしい、おいしい、すてきだ…など)
暗病反言葉とは、(忙しい、疲れた、いやだ、難しい、できない、やりたくない、つらい、つまらない、ダメだ、不幸だ、どうせ、どうでもいい…など)
同じ事象をどちらで思考するかで、気分も大きく180度変わってきます。例えば時間。「まだ30分もある…」と「もう30分しかない…」明元素は「現状を打破する言葉」、暗病反は「現状を維持してしまう言葉」と言われています。難しいことはありません。頭のスイッチを自分で右にきるか左にきるかの違いだけです。
 自粛期間、同じ時間を過ごすなら、明元素思考で少しずつでも自分を成長させていきましょう   

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