若者たちの無限の可能性

(2013年9月号コラムより)

「最近の生徒は『無菌のモルモット』のようだ」というのは、某大学の教授から聞いた話だ。素直ではあるものの、実体験に乏しいということだった。いろいろな体験をする場数を踏んでいないことから人間関係を構築することが苦手らしい。彼ら自身にも問題があるのかもしれない。しかし、現代社会がそのような人間を育ててしまう環境になっているとも言えるように思う。
社会生活に革命的な変化をもたらしたITの発展もその一因かもしれない。例えば、商品を売っている場所まで足を運ばなくてもネットで買い物が出来る。ある時、喫茶店で一つのテーブルに4人の若者が座っていた。しかし、会話はなくそれぞれがケイタイやスマホを触っていた。非常に奇異に感じた。
ただ、若者が中高年より劣っているということは決してないと思う。彼等はITに精通している。我々世代が抱えている外国人へのいわれのないコンプレックスも彼等にはないようだ。そのように考えると、彼らに無限の可能性を感じる。
若い時はスポンジが水を吸い取るように物事を吸収する力がある。この世の中で最も大切なことは人とのコミュニケーションであることを教えたいし、人の目を見て会話するよう促したい。      [事務局長-宮軒治雄]

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交渉(ネゴシエーション)の極意

(2014年5月号コラムより)

政府の成長戦略の後押しもあり国内の建設需要が回復しつつあるが、TPP・近隣諸国との
関係良化等の交渉事が今後の課題のひとつになっている。商売でも交渉事は大なり小なり日常ついてまわる。釈迦に説法であるが、よく使う「ネゴ」は 値段交渉の「値交」ではなく英語の「ネゴシエーション=交渉」の略であるとは よく先輩から指導されたものである。交渉力を決める要素は次の7つに集約されるそうだ。
①合意をしたいと思う温度差~妥協してでも合意したいと思うと交渉力は弱くなる
②他の選択肢~他にも良い選択肢を持っていれば強気で交渉が出来る
③時間~時間(タイムリミット)を気にして合意を焦ると交渉力は弱くなる
④情報~交渉相手の上記①~③の情報を手に入れていると有利になる
⑤演技力~自分の上記①~③の状況を相手に
誤解させることが出来れば交渉力は強くなる
⑥客観的状況~世論、専門家の意見など
一般的な事実や状況に反する主張は、      相手に受け入れられない
⑦人間力~人を魅了する人間力があると優位に交渉できる ただし あまり策におぼれての本末転倒には十分注意を要する。やはり根底に必要なのは スポーツでも最後は技術ではなく勝ちたい気持ちの強い方が勝者になるとよく言われるように、こうしたいという「熱い思い」だろう。交渉事がつらいものではなく、楽しめるようになれれば ビジネスマンとして一人前だ。  [事務局長-宮軒 治雄]

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まいたけと挽き肉の中華炒め

(材料)4人分 まいたけ1パック、ピーマン4個、にんにく1かけ、赤とうがらし1本、牛豚挽肉200g

A オイスターソース大さじ2、鶏ガラスープの素小さじ1/2

B 片栗粉小さじ1、水大さじ1

  1. まいたけは食べやすく裂く。ピーマンは8等分に切り斜め半分に切る。
  2. フライパンにサラダ油大さじ1と細かくしたにんにくと赤とうがらしを入れ、香りが出たら、挽肉と塩小さじ1/2を入れて炒める。
  3. まいたけとピーマンを加えて炒め、Aで調味し、Bでとろみをつける。

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「普通」の中心にいる意味

(2015年4月号コラムより)

最近は世の中の変化のスピードが速く驚いてしまうことがしばしばある。先日、東京ビッグサイトで開催されたスマートエネルギーWeek2015展示会へ行ってきた。太陽電池展、電力自由化EXPO、スマートグリッドEXPO、二次電池展、エコハウス・エコビルディングEXPO、水素・燃料電池展などの合同イベントである。出展社数は1580社で、そのうち現在我々と取引のある企業は数えるほどである。LED照明の普及当初、200社超の企業参入で驚いたものであったが、エネルギー関連の商売でチャンスをつかもうとしている企業のパワーはそれどころではない。まるで砂糖にアリが群がるようにこの商売にシフトしてきている。我々が深く関連してきた「電気」はこのエネルギーの中心である。それゆえこれからも我々が中心で、、、そんな安易で楽観的な気持も ぶっ飛んでしまった。もう1580社のめざす商売が普通(スタンダード)で 我々はすでに普通の中心からはずれはじめてているのでは?

辞書で「普通」をしらべると「ごくありふれたものであること。あたりまえであること。」とある。日本人は特に「普通」が好きな人種で「人並み」であることに気を使う。環境とともに日々変化するこの「普通」の中心に居続けるのがいわゆる「時流にのる」ではないだろうか。従来からの基準、目線で近視的に物事を見ているうちに 変化においてけぼりにされ、とっくに普通の範疇からはずれてしまっているのではないか そんな警告を受けた気がした

一番大切なお客様と「不通」にならないうちに 現在の立ち位置を再度客観的に見直す必要性を痛感した次第である。

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