「出来た」の積み重ね

(ニューウェイブ誌2016年1月号コラムより)

「私は出来る(出来た)!という達成感の持つパワー」についての記事をよく目にする。

ある記事では子供たちのキャンプでのイベント企画で「チャレンジパスポート」というものを作り、一つ一つチャレンジがクリア出来たらチームリーダーからスタンプがもらえるようにしたところ、子供たちは生き生きと目を輝かせてキャンプ生活を送ったと紹介されていた。また別の記事では、ファミコンやスマホのゲームに夢中になるのは、簡単なステージから始まり難度の高いステージまでクリアしていく過程での達成感が、無意識のうちにゲームにはまっていく魔法の根源であると解説している。電車の中など見渡してみると、たしかにこの魔法にかかっている人は多いように感じられる。またビジネスでも「仕事を細分化して常に達成感を得ながら作業をすればよい」とのアドバイスもある。

「出来る」の意味は①新しく物事が生じる。②それをする能力や可能性がある、、、など。別の意味で③出てくる、現れるともある。人の潜在能力は3%とも5%ともいわれるが、もしかしたら「出来る」とは、もともと持っている潜在能力を健在化させるだけのことかもしれない。であれば、誰でも成功する(出来る)可能性は100%あるのでは?と楽観的に考えてしまう。「為せば成る為さねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」という上杉鷹山の言葉もある。

さあ新しい年を迎える。「今年はいくつの出来る(出来た)を積み合重ねられるか」「いくつスタンプがもらえるか」楽しみだ。

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スペインへ一人旅

(ニューウェイブ誌2015年12月号コラムより)

11月の初めに1日有給休暇を頂き4連休でスペインへ行ってきた。私としては初めての海外旅行の一人旅であり、好奇心満々の冒険企画であった。一連の切符の手配から始まり無事に帰国した感想としては「インターネットおそるべし!」である。

昨今新聞でよく目にするIoTではないが、今回は気楽な一人旅ということもあり、旅行業者をつかわずに格安のサイトを試してみようと考えた。格安の航空券から始まり、格安のホテル手配、Wifiレンタル、現地のオプションツアーまで全て自分で個別にインターネットで手配をした。はじめての事なので悪質サイトにだまされるのではないか?という不安はあったが、実際に試してみると国内での手配となんらかわらず、きわめて順調に予約できた。

現在のサイトは進化しており、先述の不安を取り除くシステムがうまく出来ている。サイトで申込みが完了すると、まず間髪置かずにメールに確認番号つきの完了の通知が届く。ましてや今回は無謀にも出発前日にイベント(サッカー)のチケット売買をサイトに申し込んだが、チケットが現地でちゃんと私の手元に届くまで、追跡情報を逐一メールで知らせてくるシステムまで構築されている。又 現地ではスマホの翻訳アプリを使えば、

日常会話程度ならスペイン語など全然しらなくてもなんら不便はない。

このようなビジネスは競争相手もすぐに現れ、生き残るためには日々更新していかねばならない厳しい世界であると察するが、ユーザーから見れば このうえなく便利である。旅行は 出発前のスケジュールを組み立てているときが一番楽しいと思うが、その点でも自分主体で時間をかけて楽しみながら自由自在に選択できる喜びも大きい。しめて15万円弱の冒険であったが、授業料としては格安だったと自負している。

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じゃがいもとソーセージのバター炒め

  1. (材料)じゃがいも2個、ソーセージ2本、玉ねぎ1/2個、サラダ油大さじ1/2
  2. じゃがいもは皮をむき、くし形に切る。ソーセージは斜め切り、玉ねぎは薄切りに。
  3. フライパンにサラダ油を熱して材料を入れ、バター大さじ1/2、塩、こしょうで調味する。

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Twitterを始めました❗

しばらく放っておいたTwitterを再開しました。パソコン教室で講座も受けたので、本格的にやろうと思います。テーマは「HARUの英語日記(カープファン😄)」 英語の習得のため英語で日記を書いたり(基本毎日!)、日々のつぶやきや、広島カープへの激励をつぶやきます✨

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判断基準

(2015年11月号コラムより)

ノーベル生理学・医学賞が大村智氏(北里大学特別栄誉教授)に、物理学賞が梶田隆章氏(東京大学宇宙線研究所所長)に授与された。これで昨年に引き続きの受賞で日本のノーベル賞受賞者はのべ24人となり(うち物理学10人、化学7人)研究分野での実力を世界にアピールすることになった。今更ながら日本はすごい国である。

又、不思議なことに両氏とも 弓道やクロスカントリー、ゴルフと研究だけでなくONとOFFをしっかりと使い分けされ、幅広く色々な知識を吸収されているのにも驚いた。

受賞時のテレビのインタビューで大村氏が発言した「世の中の人のためになるか否かが私の判断基準であった」という言葉が心に残った。1年ほど前にテレビで「素敵な選TAXI(タクシー)(選択肢)」という竹ノ内豊主演の連続ドラマがあったが、我々は 子供の頃から現在まで自分なりに色々選択をして生きてきた。判断基準も年齢や立場と共に変化し 「難しい方を選択すれば成長できる」「周知を集めろ」「一方を聞いて沙汰するな」「損か得か」「正しいか否か」など 選択の基準は人それぞれである。又それが その人の個性、生き様といってもいいかもしれない。

成長のために変化していく判断基準もよし、一貫してぶれない判断基準もよし。そして自分を振り返ってみた。今、この年齢でこの立場で私の判断の基準は何なのか?少し秋の夜長に瞑想してみよう。

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練習と本番

(2015年10月号コラムより)

今年の夏休みは久しぶりに実家でゆっくりさせてもらい出かけることも少なく久しぶりに高校野球をじっくり見た。誕生から100年の記念大会ということだけではないだろうが 記録的な連日の猛暑の中 早稲田実業の清宮君フィーバーだけではありえない満員の観客動員に正直驚いた。一球の白球を追うという極めてアナログなスポーツにこんなに関心があつまるなんて、古い人間かもしれないが幕張メッセで開催されるアニメ展示会の満員にくらべ 日本も捨てたものではないと なんとなく落ち着く気がしてしまうのは私だけであろうか。

さらに このコラムを書いている時期に私は女子バレーにも感動している。まだ今時点では途中なので最終結果はわからないが 平均身長が10cm近く差があるなかで とにかく彼女たちは頑張っている。ロシア戦、セルビア戦とフルセットまで行き惜しい試合を落としたが 最後まで食らいつく姿はスポーツのひたむきさを感じさせた。第5セットでの彼女たちの精神状態はいかなるものであろうか。ほんの1cmずれるだけで トスもレシーブもスパイクもミスとなる。それがこの極限状態でも狂わない、しっかり出来るのはなぜか?私なりに考えてみた。

おそらくこの2時間余りの試合のために彼女たちが費やす膨大な練習時間が その「根っこ」になっているのだろう。

そういえば 今社会人として又お給料を頂くプロとして私たちは「練習」をしているだろうか? 勤務時間中が試合と考えれば 練習にあたるのは… ビジネス書、自己啓発書などの本を読む、講演会を聞きに行く、自ら機会をつくり異業種の方の話を聞き見識を広げる、ITで情報を入手する(ただし本物50% にせもの50%の認識必要)、親を含む人生の先輩の話を聞く、、、、、、、等々。

練習はしんどいものだと相場は決まっている。本を読むのも苦痛、講演会にでかけるのもめんどくさい、人にとやかく言われるのも嫌だし自慢話など聞きたくもない。しかしいやなもの、しんどいものが練習である。その「苦」の中には「楽」の中にはない「光物のきづき」があるのではないだろうか

しんどい、めんどうくさい、気が進まないなど言い訳の言葉は巷に溢れているが 試合「本番」のための練習と考えてみてはいかがだろうか

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恋愛したくない比率

(2015年9月号コラムより)

内閣府の今年6月の白書の発表によると20~39歳の独身者の「恋愛したくない比率」は46.2%だという。低所得による自信の欠如、自分だけの時間の確保、余暇を過ごす選択肢の増加、引きこもり化等色々原因はあげられるが テレビの識者によると 失恋して

自己否定されるのが怖いからだという。つまり失敗体験を極度に恐れているとの解説であった。

昔から 格言には失敗をはげますことばで溢れている。それほど人間は元来、本質的には弱いものである。

・「失敗とは、一つの教訓にほかならないし好転する第一歩だ」フィリップス

・「失敗から多くのことを学ぶだろう」ロングフェロー

・「私の過去はみんな失敗が土台づくりをしていることにある。仕事は全部失敗の連続である」本田宗一郎

・「失敗のふりがなはケイケン(経験)」

さて最近これが科学的にも証明されていると知り、より一層「失敗すること」の大切さを学んだ。さまざまなことに挑戦し、痛い思いをすることが、脳の“優先順位”を作り「大事なもの ことを選択する」脳を作るのだという。つまり、脳にはいくつもの回路があり失敗に使われた回路には信号が行きにくく、成功に使われた回路には信号が行きやすくなり、とっさに正解が出せるようになっていくのだそうだ。

先人の格言にもあり、又脳科学的にも正式に証明されているのであれば、失敗は文字通り成功の種であることに間違いはなさそうだ。

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ランチパスポート

(2014年12月号コラムより)

少し前に一世を風靡した感のある「Win -Winの関係」=自分も勝ち相手も勝つこと、取引などにおいて関係する両者ともにメリットのある状態であること。この関係が見事に成立しているのではと思うものを最近目の当たりにしている。知る人ぞ知る「ランチパスポート」である。昨今の風潮か、短縮されて「ランパス」などとも呼ばれている。

今手元にある随分使われて(私が使ったのであるが…)手垢のついた「ランチパスポート銀座・築地」を紹介すると、まず期間限定3か月間で銀座32店、築地51店の通常800円~1180円のランチがワンコイン500円で食べられるとういう代物である。パスポートの価格は税込980円だから 3回以上使用すれば十分に元がとれる。最大3か月で500円x60日(平日数)=30000円お得になる。

案の定パスポートは飛ぶように売れ出版社は原価=印刷代のみでニコニコ、お店は一時的には利益は減少する(原価割れはしていないと推測する)が新規顧客がなだれのように押しかけてきてニコニコ、まして消費者は得した気分で優越感も手伝いニコニコである。平日のお昼の築地界隈はこのパスポートをひっさげ歩くサラリーマン、OLが闊歩している。

店の効率化を考え メニューは各店1品に限定している点や 3か月間の期間限定で消費者心理をくすぐっている点も工夫されている。又 同じ店で期間中3回まで使えるのでおいしかったら再度行けるのもうれしい。

築地・銀座だけでなく すでに全国35都道府県45エリアで累計90万部が発行されているので対象地区の方は一度お試しいただければと思う。

話はもとにもどして「Win-Win」の話へ。ちなみに相手を負かして自分だけ勝つ状態は「Win-Lose」自分が引いて相手に勝たせる状態が「Lose-Win」で、自分も相手も道連れで損をする状態が「Lose-Lose」とのこと。時流に乗り販売する商材に恵まれている業界として 最後の状態は是非とも避けたいものである。業界全体のパイを広げることにはつながらないので。

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築地・銀座界隈の外国人

(2014年11月号コラム)

当連合会の事務局は、築地にあるということもあり築地・銀座界隈を歩くことが多くなる。最近頓に感じることは、行きかう人の多さにぎやかさと特に外国人の多さである。円安の影響か景気の回復かは定かではないが確実に外国人の観光客が増えている。

統計によると在留外国人数は約200万人。平均的なひとつの県の人口に値する。年間で日本から外国へ出国する数は約1900万人、そして対し外国から日本へ入国する数が1000万人に迫る勢いである。

人手不足、先行きの人口減少問題、近年のIT進化による国境の形骸化などから判断すると、我々が生きてきた「生まれてから死ぬまで外国語は一切使用せず、日本語しか話さない」といった単一民族である奇跡的な生活は、意外と早く無くなってくる気がしてしまう。日本だけの日本から世界の中の日本へ、そして日本も世界も境目のない時代へ。

このようにいやがおうでも生活の基本が根底から変わってしまうように、ビジネスの世界でも働く人の見方、接し方、育て方も根底から見直す視点が、日増しに必要になってきているのではないだろうか。

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若者たちの無限の可能性

(2013年9月号コラムより)

「最近の生徒は『無菌のモルモット』のようだ」というのは、某大学の教授から聞いた話だ。素直ではあるものの、実体験に乏しいということだった。いろいろな体験をする場数を踏んでいないことから人間関係を構築することが苦手らしい。彼ら自身にも問題があるのかもしれない。しかし、現代社会がそのような人間を育ててしまう環境になっているとも言えるように思う。
社会生活に革命的な変化をもたらしたITの発展もその一因かもしれない。例えば、商品を売っている場所まで足を運ばなくてもネットで買い物が出来る。ある時、喫茶店で一つのテーブルに4人の若者が座っていた。しかし、会話はなくそれぞれがケイタイやスマホを触っていた。非常に奇異に感じた。
ただ、若者が中高年より劣っているということは決してないと思う。彼等はITに精通している。我々世代が抱えている外国人へのいわれのないコンプレックスも彼等にはないようだ。そのように考えると、彼らに無限の可能性を感じる。
若い時はスポンジが水を吸い取るように物事を吸収する力がある。この世の中で最も大切なことは人とのコミュニケーションであることを教えたいし、人の目を見て会話するよう促したい。      [事務局長-宮軒治雄]

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