(ニューウェイブ誌2018年7月号コラムより)
総会が終わり新年度になった。学校に例えれば新学期というとこだろうか? 新学期といえば桜の季節に新しいクラスで初めての人と出会い、友達になり、心躍る時期であった。「心躍る」=「ワクワクする」について考えてみた。
昨今就職選択の自由は学生の方にあり、彼らは大量の情報を入手し、様々な職種の中で就職先を選ぶ。私たちの時代は「寄らば大樹の陰」などと堅実な企業に人気があったが、昨今は仕事観も変わり、インターネット業界、ファッション業界、電気自動車業界、インバウンド業界などなんとなくワクワクする業界に惹かれるようである。我々の業界は社会インフラの電気を担う大切で重要なものであるが、環境が大きく変化し「ワクワク」がそこらじゅうに溢れているにも関わらず、どうも閉塞感のほうが勝ってしまう。
ある講演で参考になる話を聞いた。経済産業省が我が国産業の目指す姿として「コネクティッド・インダストリーズ」を提唱しているが、他とのつながり(掛け算)でワクワク感が出てくるという。確かに電気単体で考えるのではなく、電気(エネルギー)☓ デジタル、地方/世界や人工知能・ロボット、電気自動車、金融、エコロジー、データマーケティング、インバウンドなど、今時流に乗っている物をエネルギーに掛け合わせると、商売の可能性が広がってくる。これからの時代、つながらねば乗り切れないのであれば、思い切ってコネクトをして業態を変化させ、なおかつワクワク感・期待感・未来感が創出されるのであれば一石二鳥である。