(2014年5月号コラムより)
政府の成長戦略の後押しもあり国内の建設需要が回復しつつあるが、TPP・近隣諸国との
関係良化等の交渉事が今後の課題のひとつになっている。商売でも交渉事は大なり小なり日常ついてまわる。釈迦に説法であるが、よく使う「ネゴ」は 値段交渉の「値交」ではなく英語の「ネゴシエーション=交渉」の略であるとは よく先輩から指導されたものである。交渉力を決める要素は次の7つに集約されるそうだ。
①合意をしたいと思う温度差~妥協してでも合意したいと思うと交渉力は弱くなる
②他の選択肢~他にも良い選択肢を持っていれば強気で交渉が出来る
③時間~時間(タイムリミット)を気にして合意を焦ると交渉力は弱くなる
④情報~交渉相手の上記①~③の情報を手に入れていると有利になる
⑤演技力~自分の上記①~③の状況を相手に
誤解させることが出来れば交渉力は強くなる
⑥客観的状況~世論、専門家の意見など
一般的な事実や状況に反する主張は、 相手に受け入れられない
⑦人間力~人を魅了する人間力があると優位に交渉できる ただし あまり策におぼれての本末転倒には十分注意を要する。やはり根底に必要なのは スポーツでも最後は技術ではなく勝ちたい気持ちの強い方が勝者になるとよく言われるように、こうしたいという「熱い思い」だろう。交渉事がつらいものではなく、楽しめるようになれれば ビジネスマンとして一人前だ。 [事務局長-宮軒 治雄]