本番の重要性

(ニューウェイブ誌 2021年2月号コラムにて)
私事ですが、実は60の手習いでサックスの教室に通いほぼ2年が経ちます。月2回のレッスンで、素質もなく進歩は遅いのですが、少しずつ音楽らしくなってきた程度です。初めの頃は一人でカラオケボックスへ行き、マメに練習をしていたのですが、忙しくなったり、寒くなったり、雨だったりするとそれをこれ幸いと言い訳にし、練習をさぼりがちになります。
 しかしながら、発表会などの本番がある場合は、そこへ向けて自ずと練習量が増えます。素晴らしい演奏だとほめてもらうことを期待する訳ではありませんが、それでもやるなら少しだけでも格好をつけたいとの深層心理でしょう。
 今年に入ってからは、コロナの影響で、発表会も中止になりました。そこで効果を発揮したのが、ユーチューブへのアップです。以前よりフェイスブックは継続していましたが、昨年4月の自粛期間に始めたユーチューブの制作が面白く、築地近辺のランチの店の紹介や散歩の様子、ペットの様子などをアップして楽しんでいます。そして今回発見したのが、レッスンでの様子をアップすれば それが疑似発表会となって そこへ向けて練習量が増えるということです。
1回の本番は練習の100回に匹敵すると聞いた事がありますが、小さなことでも自分なりの本番を設定し、そこへ向けて必死に準備する繰り返しが成長のコツなのかもしれません。翻って、できれば上司の方も部下に対して本番の機会を適宜与えることも育成のコツだと思います。

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