(2017年1月号コラムより)
本年の十二支は酉(とり)である。ご存じのように、運気もお客様も取り込め商売繁盛に繋がる、いわゆる機が熟したタイミングである重要な年だという。そして、鳥から想像する言葉として「鳥の目、俯瞰の目」が思いつく。私どもの業界を俯瞰の目でみると、取り巻く環境は大きく変わってきている。
一方、今や企業の宝物である人材に目を向けてみると、入社3年目までの離職率は建設業で39%であり産業全体でも36%(平成25年3月卒実績)というデータにびっくりする。
その大切な人材を育てるにも2種類の俯瞰力が必要だという。
1つは「時の俯瞰力」である。その人にも歴史があり、その人の今は過去の積み重ねの上になりたっている。「今」から少し目を離して、過去と未来にも視線を向けてみることで、その人をうまく育てていくヒントが見えてくるかもしれない。
2つめは「場の俯瞰力」である。時の俯瞰力がその人の歴史を感じる力だとすると、「場の俯瞰力」は、その人が今いる環境を視野を広げて想像してみる。ドローンのように上方から眺めてみると、また違ったものが見えてくる。
業界の商流が変化し、モノの販売からコトの販売へ、消費者の選ぶ購入ルートが最強で正しい。そんな時である。カッと目を見開いて新年からスタートダッシュだ。
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