モノ売りからコト売りへ

(ニューウェイブ誌2018年3月号コラムにて)

経済産業省は我が国産業が目指す姿としてコネクティッドインダストリー(様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会)を提唱している。デジタル化が進展する中、我が国の強みである高い「技術力」や高度な「現場力」を活かした、ソリューション志向の新たな産業社会の構築を目指すとの内容である。今や我々の業界のみならず「モノ売りからコト売りへ」は産業界の常識となっている。コネクティッド(つながり)が今後の成長の必須要件であるなら、そのつながりの中で主導権をとることが必要である。喩が悪いが家庭のなかでも主導権を持ってる方が自由度は高いし金も使える。

「モノ売り」はインターネットがお得意な分野であるが、「コト売り」のようなユーザーの希望を踏まえた提案や気持ちを察した提案は人間しかできないし、我々卸業が今後生き残る戦略の柱となる。メーカーの最先端の商品をアッセンブルして、最大効果、最大満足をユーザーに与えられるのは卸業に一日の長がある。加えて「地域密着」で生涯ユーザーとのご縁を最大限にいかし、安心を与えられるのも強みである。「コト売り」と「地域密着」を武器として、スマートパワーネットワークの旗印のもと電気の安全性・利便性を訴求し、築きあげてきたノウハウの蓄積を使っていくことが主導権をつかむ為の王道であろう。

2+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。