認められないのは、、、、

(ニューウェイブ誌2017年7月号コラムより)

 低迷していた女子ゴルフ界を浮上させ、世界のトップ選手として活躍してきた宮里藍選手が、現役を引退した。引退の記者会見は報道陣からの質問にも一つ一つ相手のほうを向いて笑顔で応じるすがすがしいものであった。座右の銘は「意思あるところに道はある」というリンカーンの言葉であり、「人生に明確な目的があれば、どんな困難でも乗り越えられる」と解釈される。行動を伴った人の言葉には説得力がある。

あえてこれに付け加えるとすれば大村智氏をノーベル賞に導いた「至誠天に通ず」という孟子の言葉がある。大村氏はこの意味を「ある地位についたら、あらゆる努力をする。そうすれば目指したものが大体実現できる。ごまかしでいい加減にやっているとだめだが、一生懸命にやっていれば必ず支援者も現れる」と、自らの経験で得た信条とともに学生に語ることも多いという。純粋なまごころを尽くして行動すれば、いつかは天に通じ認められるということである。

孟子の言葉を違った角度から解釈すれば、「認められないのは誠の心を尽くしてあらゆる努力をしていないからだ」となる。私のような俗人には、こちらのほうが効き目があるような気がする。

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