(ニューウェイブ誌2016年6月号コラムより)
東京での単身生活も早や3年になるが、昨年の秋に高校時代の野球部の1年先輩で立教大学へ進んだ方と再会し、時間のある時に神宮球場に六大学野球のリーグ戦を見に行くようになった。さすが東京の六大学は母校愛にあふれ、応援席やOBの方の母校愛には関西地方とは一風変わった景色がある。又、何度も観戦していると一発勝負の高校野球と違い、選手の名前も憶え又プロ野球にスカウトされる選手も出てきて、それはそれで結構楽しめるものがある。
先日、内野席ではなく応援席(甲子園ではさしづめアルプス席か)で観戦してみた。野球部専属の応援団とチアガールがあるそうだ。
応援団といえば、思い出すのが「花の応援団」、私たちの頃は硬派の代表であった。興味を持って観察してみると見た目は何ともやさしそうで現代風の軟な感じ。しかし声をからして観客の応援をリードをする姿(チアガールの女性も男性顔負けの大声で叫ぶ)を見てふと思ったのである。彼らは「自ら恥をかくことの出来る強さを身に着けてるなあ」と。これから社会に出ていく上での、成長するための大事な要素の一つをしっかりと学んで、一生懸命汗だくになり身に着けている姿を見て、頼もしく思った一日であった。
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