判断基準

(2015年11月号コラムより)

ノーベル生理学・医学賞が大村智氏(北里大学特別栄誉教授)に、物理学賞が梶田隆章氏(東京大学宇宙線研究所所長)に授与された。これで昨年に引き続きの受賞で日本のノーベル賞受賞者はのべ24人となり(うち物理学10人、化学7人)研究分野での実力を世界にアピールすることになった。今更ながら日本はすごい国である。

又、不思議なことに両氏とも 弓道やクロスカントリー、ゴルフと研究だけでなくONとOFFをしっかりと使い分けされ、幅広く色々な知識を吸収されているのにも驚いた。

受賞時のテレビのインタビューで大村氏が発言した「世の中の人のためになるか否かが私の判断基準であった」という言葉が心に残った。1年ほど前にテレビで「素敵な選TAXI(タクシー)(選択肢)」という竹ノ内豊主演の連続ドラマがあったが、我々は 子供の頃から現在まで自分なりに色々選択をして生きてきた。判断基準も年齢や立場と共に変化し 「難しい方を選択すれば成長できる」「周知を集めろ」「一方を聞いて沙汰するな」「損か得か」「正しいか否か」など 選択の基準は人それぞれである。又それが その人の個性、生き様といってもいいかもしれない。

成長のために変化していく判断基準もよし、一貫してぶれない判断基準もよし。そして自分を振り返ってみた。今、この年齢でこの立場で私の判断の基準は何なのか?少し秋の夜長に瞑想してみよう。

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