(2014年11月号コラム)
当連合会の事務局は、築地にあるということもあり築地・銀座界隈を歩くことが多くなる。最近頓に感じることは、行きかう人の多さにぎやかさと特に外国人の多さである。円安の影響か景気の回復かは定かではないが確実に外国人の観光客が増えている。
統計によると在留外国人数は約200万人。平均的なひとつの県の人口に値する。年間で日本から外国へ出国する数は約1900万人、そして対し外国から日本へ入国する数が1000万人に迫る勢いである。
人手不足、先行きの人口減少問題、近年のIT進化による国境の形骸化などから判断すると、我々が生きてきた「生まれてから死ぬまで外国語は一切使用せず、日本語しか話さない」といった単一民族である奇跡的な生活は、意外と早く無くなってくる気がしてしまう。日本だけの日本から世界の中の日本へ、そして日本も世界も境目のない時代へ。
このようにいやがおうでも生活の基本が根底から変わってしまうように、ビジネスの世界でも働く人の見方、接し方、育て方も根底から見直す視点が、日増しに必要になってきているのではないだろうか。
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