(ニューウェイブ誌2016年2月号コラムより)
年始のTV番組である著名なスポーツ選手の発言に「なにもしなければ落ちていくだけ。若手が台頭してきてどんどん追い越される。選手生命を伸ばすためには、若手以上の練習を積まねばならない。現状維持は後退である。」とあった。
マスコミ等で露出機会の多いスポーツ界では、生命体本来が持つ弱肉強食の世界がはきりと目に留まる。浅田真央や石川遼のように復活してくる者たち、室伏広治や吉田沙保理のようにトップに君臨しつづけているものの努力は想像を絶するものであろう。
同様にビジネスの世界でも取り巻く環境の変化とともに、新規起業がここが盲点とばかりに新しい発想を武器にして現れてくる。CMで見る自動車の自動運転、ロボット、自動翻訳機などかつて映画やマンガでしか見たことのない夢のようなというかウソのような世界が、IOTという時流に乗りもう目の前に来ている。ただ自社の状況を判断する時、スポーツのように目に見える点数などで現在の自分の実力、自分の立ち位置を確認しづらく勘違いが起こるのでやっかいだ。
商機は時速?kmで移動している。立ち止まっていては遅れて取り残されるだけ。しっかりと最低でも歩く歩道のうえには乗っていたいものだ。いや2020年へ向けて加速され、新幹線なみのスピードが必要なのかもしれない。