(2018年9月号コラムより)
7月号で掛け算のワクワク感についてコラムを書いたが、今回は引き算のご提案である。商売には足し算の商習慣が従来より多くあり、無料配送、景品付き、据付け無料などのサービスが次々と付加され、サービス合戦を招く結果となっている。
一方発想を引き算に変えて売れている事例も出てきている。例えばビールからアルコール分を抜いたノンアルコールビール。ビールから色をなくした透明ビール。焼きの行程を省いた生醤油。早く運ぶことをやめ、遅く運ぶことで別の価値を見出したJR九州のななつ星列車。さらに某メーカーのクーラーは現地のニーズを聞いて余分な機能を全て捨て安価にすることにより某国でのシェアを0%から15%にのばした話も聞く。
仕事の観点でも本当に価値のある事をプラスするには引き算が必要だ。自分自身の仕事「働き方」を考えてみると今まで一番重要だと思い込んでいたものを引き算してみるのはいかがだろうか?案外全く新しい世界が目の前に開けるかもしれない
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